静岡県の河津にkawazooという体感型カエル施設がオープンした、というニュースを今朝の情報番組でみた。蛙→かわず→河津→kawazoo、らしい。ナルホド。
かくいう私、実はカエルが大の苦手。「半分、青い。」でも亡くなったおばあちゃんがカエルに生まれ変わった、とか、初デートにカエル柄のワンピース!って何?どしてカエル?と渋い顔になる位苦手。好きな人は当然好きなんだろうけど、2,000匹以上も蛙を集めるなんて、そして体験型だなんて、どうかしてるkawazoo(笑)。関係者の方ごめんなさい。🐸
苦手になったのには大きな理由があり、それは大宮に住んでいた頃、「カエル大発生事件」を体験したからで。。以下は当時のツチガエルとわたくし物語。
オットの転勤に伴い大宮で家を探した20年前。サモエドダニーちゃんのために見つけた大宮公園近くの借家の庭には、結構広めの古池があって、優雅に鯉も泳いでた。
そしてとある日曜日のこと。洗濯物を干していた二階から何の気なしに庭を見ると、水面がザワザワとさざめいている。慌てて見に下りると、そのザワザワは大量のオタマジャクシ。もう、びっくりしたのなんので、このままじゃ鯉が酸欠で死んじゃう、と、慌てて近くの100均までザルとバケツを買いに走り、ザルですくったオタマジャクシは、なんと2,000匹強。※ひとすくいで20匹換算
そしてそれはその日で解決していなかった。私がその無知を知ることになった数日後の朝。会社に行こうと開けた玄関ドアの先、今度は地面が動いた。動く地面に見えたそれはまだまだ小さなカエル達、尋常じゃない数のカエル達がぴょこぴょこ跳んでた。蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ、合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ、なんて数じゃない。まるで🐸の絨毯みたいだった。
退治したつもりの池では、以降も毎日、卵は次々と孵り、そのオタマジャクシがどんどんと育ってた。1回で済むはずが無い。考えてみたらそうだ。浅はかな自分と蛙の絨毯を前に、頭を抱え青ざめて会社に向かったあの日。
畑だった土地をどんどん住宅地に開発してた地域だったので、行き場を失ったカエル達が、水を求めてウチの池に集合していたらしい。そして彼らはもの凄い量の卵を産み、オタマジャクシから蛙になり、みるみるこぶし大のツチガエルに育ってた。もの凄い数の(笑)
夜、家に帰ると車にひかれちゃったカエルが道にたくさん点々としていて、、原因はウチの池のせいだから、毎晩毎晩、火ばさみを手に片付けた。しつこいけれど、もの凄い数を(笑)。アニメみたいに平べったくなってない、リアルなカエルがたくさん、たくさん。今にして思えばよくやった、と自分を褒めたい。
そして以来、カエルはどの種類も苦手になった。もういいです、という数の蛙を、卵からオタマジャクシ、それから最期の姿までも見たから。
西洋だとカエルはお腹が膨らんでるので、お金持ちの象徴とも言われてる。
あぁ、私がお金と縁がないのは、きっとあのときの蛙の業か(笑)
古池や蛙飛びこむ水の音。
芭蕉の句は風流だけど、あのときの古池と音は地獄だった(笑)
もうすぐ9月、秋近し。
井の中の蛙にならないように、日々戒める。