朝イチ便に乗り込み、たどり着いた自分の席番に、既に座ってる人がいる。よくあることだけど。
「私の席番もここなのですが、」とチケットを見せながら聞く私を一瞥、
「いえ、ここは私の席💢」と、自分のチケットを見直しもしない女性。
何かのミスかな、と思いながら近くにいた男性のCAに来てもらうと、今度は笑顔で即座に席を空けようとする。しかし自らのチケットは確認してない。何だか奇妙な感じ。
同じ列の窓側に行こうとしてるので、通路側が良いなら替わりますか?と申し出てみたら、「No!」とぴしゃり。なんか感じ悪い。
満席に近かったけど、彼女との間の真ん中は空席のまま出発、ゆったり出来るかな、と少しほっとしたのも束の間、ベルト着用サインが消えてから、私の悲劇が始まった(笑)。
サインが消えておもむろに立ち上がった彼女、いきなり何も言わずに私をまたぐ。体が大きいからマジで押し潰される。え?ナニゴト?と事態を理解出来ないでいると、上のキャビンから荷物をガサゴソ取り出してる。彼女から外れたイヤホンがブラブラ私に当たる。そして荷物を私の頭ごなしにまん中の席へどすんと落としたら、また無言で私を跨ぐ。また押し潰される。なぜ何も言わず、合図もせずに無理やり通るんだ?エクスキューズミーくらい言え💢。
パンパンなカバンからスナック菓子の袋を取り出してる。当然、開ける。自国のものなのか、独特のスパイスの香りが強烈に拡がる。ヒャー😱そしてお菓子をバリボリ噛み砕く音もデカい。勘弁してくれ(>_<)
飲み物サービスが始まると、砂糖を二つくれ、と言ってる。甘いのとしょっぱいのから選ぶお菓子も両方くれ、と言ってる。だからそんなに肥るんだよ、と心の中で毒づく私。
ひとしきり食べ終わった後のゴミを、今度は空いてる真ん中の席前の、雑誌だとかが入ってるポケットに押し込んでる。せめて自分のとこに入れなさいよ、うーん、汚いよぉ。
イヤホンが外れて大音量が度々漏れる。体を動かすたびにいちいち外れて大音量。リズミカルに動いてるのではなく、ただの落ち着きがないおデブさん。体の肉にイヤホンのコードが挟まって、引っ張られて外れる。ウルサイよぉ🙉
今度はトイレ?トイレなの?トイレ方向を指差しながら、また私を跨ぐ。森公美子さんみたいな体型で、髪型も似てる。その髪に挿してる大きなオレンジのガーベラ、うわ、生花だ。跨いだときに花粉が私についたじゃないか💢。もう💢🐮オバはん、花粉は取れにくいのだよ(>_<)。なんで生花?君のアタマはお花畑か?
トイレから戻ってきた。学習した私は立上がって彼女を通す。なのにまたぶつかる💢今度はあいだの空席でカバンの整理をし始めた。出たゴミを、次々に前のポケットに突っ込んでる。すごいな。そろそろ着陸だよ、あなたのお部屋みたいになってるよ。
そんなこんなの1時間半、ヒコーキは無事に着陸。後方の席だったから、降りるまでに時間がかかる。席から立って通路で進むのを待っていたら、ヘイだかハイだかそのアフリカの森公美子から私に声がかかる。何?と見たら、上のキャビンを開けろ、と。そして左端にあるバッグを取れ、と。私に指を差し向けて、命令しやがる。
ナニナニ?どーして私がアンタの荷物を取らなきゃならないの?キミ、まだ座ったままだよね。
お前はいったい何様だ💢💢
無視するのも、分からないフリするのも面倒だから、渋々取ってあげた。
え、サンキューも言わないの?バカか、このデブ。
バカデブをやり過ごして、手荷物受取にいくと、待つ人混みの中に奴がいる。待ってる人のキャリーにぶつかったり、ここでも跨いだり、と、我れ関せずで、のしのし歩いてる。アタマに花を咲かして。
きっとアレはアフリカ森公美子の着ぐるみで、中には、志村けんが入っていたに違いない。